花屋のスキルを活かす転職・副業戦略|実は市場価値が高い!

転職

こんにちは、はなとです。

「花屋の仕事って、ほかの業界や働き方にも活かせるの?」

——もしあなたが花屋やフローリストとして働いていて、そんな疑問を持っているのなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
実は、花屋のスキルは思っている以上に転職市場や副業で重宝されるんです。私自身、花の現場で培ったビジネススキルが、いろいろな職場やキャリアアップの場面で役立つことを実感してきました。

本記事では、花屋の仕事で得られる多彩なスキルをビジネス用語で言語化しながら、転職や副業へ活かす具体例や市場価値をわかりやすく解説します。読んだあとには「自分、実はすごい力を持ってたんだ!」と思ってもらえるはず。一緒に花屋のキャリアを広げていきましょう!

1. はじめに:「花屋のスキル」って意外と高い?

私は16年間、葬儀装花からイベントアレンジ、ギフト提案まで幅広く花の現場に携わってきました。周囲にも「花屋の仕事って素敵だね」と言われることは多いものの、「転職に活かせるの?」と聞かれると、ちょっと説明に困ることもありました。

でも実際には、花屋の仕事には多彩なビジネススキルが詰まっています。

  • 接客
  • 提案力
  • 在庫管理やコスト意識
  • イベントディレクション
  • 折衝・交渉力
    • などなど…。

これらは異業種や副業の世界でも高く評価される要素なんです。

これまで何万人ものお客様と接してきた経験や、忙しい時期を切り盛りしてきた段取り力は、どんな仕事でも必要とされますよね。さらに、私のように人見知り気味でも、花の魅力やお客様のニーズをカタチにする過程を通して、自然とコミュニケーション力が鍛えられました。
本記事では、そうした「花屋のスキル」をひとつずつ紐解きながら、転職先や副業・フリーランスでの活かし方を具体的にご紹介します。

2. 花屋の仕事で身につく5つの主要スキル

ここでは、花屋で働く中で得られる代表的な5つのスキルを挙げてみます。言われてみれば「たしかに日々やってる!」というものばかりかもしれません。ぜひ今の自分自身の強みを再認識するきっかけにしてみてください。

2-1. 接客・コミュニケーション力

花屋で働いていると、さまざまなお客様と対話しながら、短時間で理想の花束やアレンジを提案します。

  • ヒアリング力:相手の要望や背景(予算や贈る相手、用途など)を引き出す能力
  • 提案力:希望条件をもとに複数の花材・色合いを考え、ベストな選択肢を導く力
  • 臨機応変な対応:急な変更や不測の事態に対応し、最善策を素早く提示する柔軟性

これらは営業職やカスタマーサポート、接客業など、“人と関わる仕事”で大いに評価されるポイント。実際、私自身も何度もお客様とお話しするなかで、「人の気持ちをくみ取る力」がかなり鍛えられました。

2-2. 在庫管理・段取り力

花は生鮮品なので、鮮度の管理や適切な仕入れ計画が欠かせません。

  • 「どの花をどれだけ仕入れるか」
  • 「どのタイミングで仕入れるか」
  • 「売れ残りをどう回避するか」

こうした考え方は、小売や物流、製造業などでも重要視されるサプライチェーンマネジメントの領域にも通じます。また、繁忙期(母の日、クリスマスなど)を乗り切るための段取り力は、どんな忙しい仕事でも重宝されます。
実際、私が以前いた会社では、1日に2,000点以上の花商品を扱う現場を管理しなければならないことがありました。そんな経験は、他の業界に行っても「在庫管理に強い人」というプラス評価をもらうきっかけになっています。

2-3. デザイン・クリエイティブ力

花屋の最大の強みともいえるのが“デザインセンス”。花束やアレンジメントのレイアウト、色彩感覚、季節感を表現する工夫——これらを日常業務で磨けるのは大きいです。

  • ブーケ・アレンジの配色やバランス
  • 季節に合わせた花材のチョイス
  • 店舗ディスプレイやイベント装飾での華やかな演出

これらはファッション業界やインテリア関連、広告やブライダルシーンなど、多様な場面で活かせるクリエイティブ力です。特にブーケ1つとっても、人それぞれ好みが違うため、「お客様の理想をカタチにする力」を自然に身につけられるのは、花屋ならではの武器だと思います。

2-4. イベント企画・ディレクション力

花屋には、大規模イベントや冠婚葬祭に向けた装飾を一手に引き受ける機会も多いです。私自身、葬儀装花から結婚式場のアレンジ、展示会装飾など、いろいろ経験してきました。その中で得られたのが、“ディレクション能力”です。

  • 企画力:テーマやコンセプトに沿ったデザイン提案
  • スケジュール管理:イベント当日までの段取り、スタッフの手配
  • チームマネジメント:複数人で動く場合の役割分担、納期厳守

イベントプランナーやプロジェクトマネージャーなど、「物事をまとめ上げる力」が求められるあらゆる職種で武器となります。

2-5. 折衝・交渉スキル

花屋では、仕入れ先や問屋さんと価格交渉をしたり、法人顧客との打ち合わせを通じて条件を調整したりする場面も少なくありません。ときには「この予算内でここまでやってほしい」と迫られたり、「このイベントに合わせてこんな装花が欲しいけど、費用をなんとか下げられない?」なんて相談を受けたり。
そういう折衝を乗り越えるうちに身につくのが、Win-Winの落としどころを探る交渉力。営業職や購買、顧客折衝の多いサービス業で評価されやすいスキルです。

3. 花屋のスキルが活きる転職先・仕事例

「花屋のスキルって、いろんな仕事で活かせるんだ」ということを知っていただいたところで、具体的にどんな業界や職種が向いているかを見てみましょう。私は実際に花屋を離れてからも、同じ花業界内の企業で進捗管理を担当したり、EC事業のアレンジ制作をしたりと、さまざまな場面でスキルを活かすことができました。

イベント業界(企画・運営会社)

  • 展示会や商業施設のディスプレイ、シーズナルイベントなどの装飾が必要。
  • 花屋で培った空間演出やテーマに沿ったデザインが大いに評価されます。
  • チーム連携や進行管理にも長けていると、プロジェクトを任されることも。

ブライダル業界(結婚式場・フラワーコーディネーター)

  • 新郎新婦の好みやテーマカラーに合わせてブーケや会場装花を提案。
  • 花屋のデザイン力+提案力が直接活きる、華やかな業界。
  • 自分の作った花で「最高の思い出」を彩る喜びも大きいです。

葬祭業界(葬儀社の装花担当)

  • 意外に思うかもしれませんが、祭壇装花や供花にもフラワーアレンジスキルが必要。
  • 故人や遺族の想いを汲み取るコミュニケーション力が重要で、花屋で磨いた接客スキルが大きな強み。
  • 景気に左右されにくい安定感がある点も魅力。

リテール・アパレル業界(販売・商品ディスプレイ)

  • 小売業やアパレルショップでのヴィジュアルマーチャンダイザー(ディスプレイ担当)。
  • 花の色合わせや空間演出の感覚は、ファッションのコーディネートや店内レイアウトに役立ちます。
  • 接客にも慣れているので、販売スタッフとしても引く手あまた。

フラワービジネス周辺領域(グリーンコーディネートなど)

  • オフィスや店舗の観葉植物を提案・メンテナンスするグリーンコーディネーター。
  • ガーデニング関連企業での企画営業やショールームディスプレイ担当。
  • 「花×〇〇」みたいな掛け合わせを考えると、意外な業界でもニーズがあるかもしれません。

4. 花屋のスキルを活かした副業・フリーランスの可能性

「今の花屋の仕事が好きだから、完全に辞めるのは勇気がいらない?」と感じる方もいるかもしれません。そんな場合には、副業やフリーランスという働き方で少しずつキャリアの幅を広げてみるのもおすすめです。

ウェディングやイベント装花のフリーランス

  • 週末や祝日を中心に、結婚式やイベント会場の装花を請け負う。
  • 1件あたりのブライダル装花やブーケ制作で**数万円~**の報酬が見込める場合も。
  • 口コミやSNSで評判が広がれば、案件が途切れないほどに発展することも。

フラワー教室やワークショップの開催

  • 自宅やレンタルスペースで小さく始めるフラワーアレンジメント教室。
  • 「習い事」としての需要は高く、オンラインでもレッスンを開ける時代です。
  • 講師料は1レッスン数千円~1万円前後が一般的で、参加人数次第では副業として十分な収入源に。

ネット販売・ハンドメイドマーケット

  • オリジナルブーケやリース、ハーバリウムなどをECサイトで販売。
  • SNSやブログで作品を発信し、ファンやリピーターを獲得すれば安定収益も期待できます。
  • 毎月数点でも売れれば、趣味と実益を兼ねたやりがいある副業に。

オリジナルブランド立ち上げ・独立

  • 副業からスタートして顧客を増やし、いずれは独立開業を目指す。
  • 受注・仕入れ・在庫管理まで一貫して行うことで、自身のビジネススキルも磨かれます。
  • 経営やマーケティング、コスト管理など、花屋で培った総合力が活かせます。

私も自宅の一角を使って予約制の小さなフラワー販売をしたり、イベント出店に挑戦したりしています。少人数のチーム運営や生花の在庫管理をやってきた経験があるおかげで、意外とスムーズに始められました。「花が好き」なら、楽しみながら収入も得られるのがフラワー副業の魅力ですよね。

5. まとめ:あなたのスキルはもっと評価される

花屋に16年勤めた私だからこそ言えるのですが、花屋のスキルは本当に幅広いビジネスシーンで求められていると感じます。

  • 接客力やコミュニケーション力が高い
  • イベントやディスプレイで培った企画力・デザイン力がある
  • 仕入れや在庫管理で身についたコスト意識や段取り力
  • さらに、花が好きであること自体が周囲の人をホッとさせたり、喜ばせたりする大きな要素

あなたが今「花屋の仕事しかやってきてないし…」と思っているなら、それは大きな誤解。
どんな道を選ぶにしても、今まで積んできたスキルや経験は必ず活かせます。少しでも興味があれば、転職サイトを見てみたり、副業を試してみたりして、あなたの可能性を試してみてほしいんです。

私が運営している「Hana Shift」では、花屋で培ったスキルを活かして新しいキャリアや働き方を目指すための情報を、これからもお届けしていきます。好きな花に携わりながら、もっと自由で豊かな働き方を一緒に模索していきましょう!

6. 次回予告:16年勤めた花屋で将来不安に直面。転職を考え始めた理由と決断のプロセス

次回の記事では、私自身が16年勤めた花屋の現場で、将来不安を感じるようになったきっかけや、転職を本気で考えるようになった理由を詳しくお話しします。
「お給料が思うように上がらない…」「そもそも自分は何をしたいんだろう?」と悩みながらも、行動に移していったプロセスを正直に綴る予定です。ぜひお楽しみに!


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プロフィール
この記事を書いた人
はなと

茨城県出身・川崎在住のフローリスト「はなと」。花屋歴18年の経験を活かし、新たなキャリアを追求中。花の魅力を伝え、花業界の可能性を広げるべく、ブログ「Hana Shift」やSNSで情報発信しています。

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