花屋歴18年、40代フローリストが決意した“新しい道”

転職

はじめに

こんにちは、はなとです。茨城県で生まれ育ち、
今は神奈川県で暮らしている42歳のフローリストです。
もともと花やクリエイティブなものが大好きで、2006年に都内大手生花企業へ入社して以来、
トータル18年間ずっと花屋の世界に身を置いてきました。
実はこの18年のうち、最初の16年間は同じ生花企業で勤務し、残りの期間は宅配向けやEC事業を手掛ける花屋などで経験を積んできたんです。

このブログ「Hana Shift」では、
花屋からの転職やキャリアアップをメインテーマに情報発信をしています。
私と同じように

「花屋の仕事が好きだけど、将来が不安…」

「いつかは別の業界にも挑戦してみたい…」

と悩む方のヒントになれば嬉しいです。
今日は、私自身が長く勤めた花屋から一歩踏み出した理由とプロセスを語ってみたいと思います。


18年間の花屋人生:充実とやりがいの狭間で

私が花屋の世界に飛び込んだのは23歳。好きな花で喜びや癒やしを提供できるなんて最高だ、と胸を躍らせながら葬儀式場の会場装花を担当したのが最初の仕事でした。
そこから16年間、同じ企業で生花や造花を使ったアレンジやブーケ制作、誕生日・結婚祝い、開店祝いなど多用途な花の商品企画から制作まで幅広く携わってきました。

なかでも、相手の希望をヒアリングして、予算や雰囲気に合わせたお花を提案する時間は本当に楽しかったです。「この花束のおかげで、母がすごく喜んでくれたんです!」と言われると、心の底からやりがいを感じていました。

繁忙期にはスタッフを手配しながら大量注文のアレンジをどんどん仕上げていくことも多く、正直しんどいときもありましたが、やりきったときの達成感は大きかったですね。

その後、2022年夏には宅配向けの花卉を1日2,000点以上生産する花屋に転職し、進捗・在庫・品質管理やお祝い花商品の価格改定の提案など、よりビジネス寄りのスキルを磨きました。
自分が提案した価格改定がうまくハマって、値入れ率30%以上を維持できたときは格別の達成感がありました。

さらに2024年春からは、花のEC事業を手掛ける会社でオペレーション効率化や品質向上に取り組み、ブーケやアレンジメント制作を行い、スタッフのマネジメントも担当。
いろんな現場を通して、「花屋=接客とアレンジだけではない。ビジネス視点やマネジメントスキルがもっと必要だ!」と強く感じるようになりました。


将来不安とモヤモヤ…転職を考え始めた理由

花を扱う仕事そのものは今でも大好きですし、「自分には合っているな」と感じています。
ただ、40代に入り自分のキャリアや家族のことを考え始めると、気づけばモヤモヤしたものが芽生えていました。

  • 経済的な将来不安
    長年同じ企業で働いていても、昇給幅はわずか。花屋業界全体の傾向としても、決して高給与とは言えないのが現実です。僕自身も「このままのペースで貯金は大丈夫かな?」と不安に思い始めました。将来の生活や老後資金を考えると、「もう少し稼げる道はないだろうか…」と頭をよぎるようになったんです。

  • 体力面の限界
    花屋の仕事は、とても体力勝負です。朝早く市場へ仕入れに行き、大量の荷運びや立ちっぱなしの接客・制作。若いときは平気でしたが、40代になると疲れが抜けにくいのを実感…。この先もこのハードなスケジュールを続けられるのか?と自問する日が増え、正直、不安になりました。

  • キャリアの停滞感
    16年間さまざまな花の現場で走り回ってきましたが、「この先のスキルアップや成長ってどうなるんだろう?」という疑問が出てきました。
    接客や制作、発注、花や資材の在庫管理など一通りは修めた気がするけど、ほかの業界でビジネススキルを磨いたらもっと自分の可能性が広がるのではと思うようになったんです。
    花屋で身につけたノウハウやマネジメント経験を、違う分野で活かせないだろうか…と考え始めたのが転職のきっかけでした。

決断までの葛藤:「本当に辞めていいの?」

「花屋の仕事は好き。でも将来が不安…」そんな思いに苛まれながら、なかなか決断できませんでした。もともと内向的な性格で、慣れ親しんだ職場を離れるのが怖かったのもあります。
でも同時に「やりたい」と思ったらすぐ飛び込むフットワークの軽さも自分にはある。

最終的に背中を押したのは、「このまま同じ現場を続けていて、将来の自分は笑顔でいられるだろうか?」という疑問。
頭の中で何度シミュレーションしても「NO」に近かったんです。
それなら一度きりの人生、思い切って新しい扉を開けてみようと意識を固めていきました。

もちろん、これまでお世話になった上司や同僚の顔が浮かぶと胸が痛みましたし、「転職して失敗したらどうしよう…」と夜中に悩むこともしょっちゅう。それでも、悩んでいるだけでは何も変わらないと思い、まずは自分のスキルを棚卸しするところから始めたんです。


スキルの棚卸しから広がった視野

ノートにこれまでの仕事を箇条書きしてみると、意外なほど**「花屋以外でも活かせそうなスキル」**が多いことに気づきました。たとえば:

  • 季節の花や価格相場への理解
  • 接客・販売の経験
  • 在庫・発注管理、売上管理
  • チームの進捗管理やスタッフ育成
  • 提案資料の作成、価格改定のプレゼン …など

「接客や販売の経験は、異業種でも通用しそう」「売上管理や在庫管理って、花屋だけのスキルじゃないよな」と思うと、少し気が楽になりました。過去の実績を改めて見返すと、自分がビジネス視点やマネジメントスキルをかなり磨いてきたと再確認できたんです。

同時に、**「花屋=華やかなアレンジだけじゃなく、実はものすごく幅広いビジネス能力が求められる仕事だ」**という事実をもっと知ってもらいたいと思いました。そんな想いから、ブログ「Hana Shift」を立ち上げ、花屋から転職を考える方向けの情報発信を始めたんです。


40代の転職活動:初めての挑戦は不安でもワクワク

16年勤めた会社を離れようと決めたときは、転職活動のやり方すら知らず右も左もわかりませんでした。そこでまずは転職サイトに登録してみたり、転職エージェントに相談。履歴書や職務経歴書の書き方を調べつつ、自分の強みや成果をどうアピールすればいいか悩んだり…。

でもいざ行動を始めると、「あ、こんな業界も面白そう」「自分の強みって意外とココなんだ」と発見の連続。たとえばイベント装飾のプランナー職や、異業種の販売職でのマネージャー候補など、花屋での経験を活かせそうな仕事に出会うとワクワクしました。何社か面接で落ちたこともありますが、そのたびにフィードバックを生かしてブラッシュアップ。

昔は面接で極度に緊張していたけど、**「花屋一筋でやってきたストーリー」**が意外に好印象だったようで、「ずっと同じ業界で成果を出してきたのは強みですね」と言われることも増えました。体力的にも精神的にもキツい時期でしたが、「もしかして自分、意外とイケるかも?」と思えた瞬間があったから、頑張れたんだと思います。


実際に転職してみて感じたこと

こうして悩みに悩んだ末、僕は一旦仕事から離れ、自分らしい働き方を模索する道を選びました。今は自宅での予約制のお花販売やイベント出店を行いつつ、このブログ「Hana Shift」を運営しています。

ブログやSNSで情報発信をしてみてわかったのは、「花屋の仕事が好きなのに給料面で苦しい」「体力的に続けるのが不安」という声が本当に多いということ。同時に、「花屋=接客やアレンジだけでなく、ビジネススキルがめちゃくちゃ活かせる仕事なんだ」という認識は、まだ一般には広まりきっていないとも感じました。そこで、僕自身のストーリーや経験をシェアすることで、同じような境遇の人の役に立てればと考えています。

実際に転職(というか、一旦花屋業界を離れてみた)経験を通じて痛感したのは、**「やっぱり花屋経験は他業種でも活かすことができる」**ということ。接客力、在庫や売上の管理ノウハウ、イベントディスプレイのセンス、チームマネジメント…。どの業界でも通用するスキルが意外と多いと考えます。

さらに、何より「花が好き」という気持ちこそ大きな強みだと思っています。

好きなものに対しては情熱が注げるし、アイデアだってわいてくる。週末には登山やサウナでリフレッシュし、趣味の自家製パスタづくりで気分転換しながら、「次はこんなイベントを開いてみようかな?」と考えているんです。そうやって好きな花を軸にしたビジネスや生き方**を模索できる今が、実はとても楽しく充実しているんですよ。


まとめ:花屋からの転職は不安でも、必ず活かせるスキルがある

もしあなたが今、「花屋を続けるべきか、それとも転職を考えるべきか?」と悩んでいるなら、まずは自分の気持ちをノートに書き出してみるのがオススメです。好きだけど苦しい、将来が不安、もっと違う世界に挑戦してみたい…。そんな思いを可視化するだけでも、一歩踏み出すきっかけになります。

花屋は華やかな仕事と思われがちですが、実は体力面でも収入面でも厳しさがあります。一方で、接客やマネジメント、イベント運営など、他業界でも通用するスキルが多く培われる仕事でもあるんです。だから、40代でも遅いことはないと僕は思いますし、「この長年の経験は他では得られない財産だ」と強く感じています。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。僕自身、悩みながら一歩ずつ進んでいる途中。でも、その先に見える新しい景色を楽しみにしています。「花屋出身」という背景があるからこそ、広がる可能性はきっとたくさんあります。どうかあなたも、ぜひ自分のペースで次のステップを考えてみてください。

今後も「Hana Shift」やSNSを通じて、花屋の経験を活かしたキャリアアップについて発信していきます。よかったら覗きにきてくださいね。いつでもあなたを応援しています!

――はなと(42歳・フローリスト/神奈川県在住)より


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プロフィール
この記事を書いた人
はなと

茨城県出身・川崎在住のフローリスト「はなと」。花屋歴18年の経験を活かし、新たなキャリアを追求中。花の魅力を伝え、花業界の可能性を広げるべく、ブログ「Hana Shift」やSNSで情報発信しています。

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